東方便り⓬

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東方に住む知人からの便り花より団子です。

オーディオに一番熱を上げていたのは岡山に住んでいた頃で気の合う変わり者の個性的な奴が
いっぱいいた。思い出しただけでもフランス語の先生、岡山市近郊の中華料理店のオーナー
岡山県にレストランを展開する経営者、市役所に勤めていたオッサン、ビール会社、備前の三人組
バイク屋、パナ関係、畜産業、新聞屋、野菜のブローカー(後に陶芸家)、郵便局、寺院、耳鼻科
喫茶店のオーナー
等さまざまであり好きな音楽もてんでばらばらだったが試聴会ともなると
そいつらが集まり皆勝手なことをいうから何時まで経っても終わらない2時間3時間は普通で
Oさんは大変であったろうと思うが楽しかった。

このころ私は入力系統にレコード、CD、チューナー、オープンデッキを繋いで、豪華ラインアップ
これで文句あるまいと思っていた。ところが聞き進めていくうちにオープンデッキ、チューナーは追放し最終的にはレコードプレーヤーも手離した。理由は簡単である、音質、取り扱いの面でCDが優位と感じたからである。LPはジャケットから取り出し、クリーナーで埃を払いカートリッジの位置を慎重に図り針を下す、するとブッチっとレコード面に針が接触した音がする、この一連の儀式が面白いのかもしれない。最近PCオーディオも止めた、面倒くさい。考えてみれば大元はLPかCD、我々素人がライブ会場に録音機材を持って行けるでもなく待っていれば一流のエンジニアの録音したものが発売される。

LPはまだ300枚ほど所有している。レコードは処分する気になれない一度手放したら二度と手に入らない、私のオーディオ歴そのものであるから、ついた傷も思い出、少なくとも40年以上前に買ったものばかりである、未練であろうか。

岡山市近郊(玉島?)の中華料理店、スピーカーはJBL4343だったと思う。ここに有名なオーディオ評論家のS氏が来るという。調整に余念がない、ドライバーの開口部がリスナーの正面を向いていなければならい、もう少し外側だ、内側だとちっとも決まらない。
意見を求められたが適当なことを言った。実はさっき食べたシャコの天ぷらで頭が一杯で
音なんぞ上の空であった。花より団子である。

ドライバーあるいはツイターはリスナーの正面に向ける、これは確かオンキョーの技術者の言っていたことである。1984年発売のグランセプターの試聴会があり良い音で鳴っていた。
がその技術者はスピーカーにつなぐケーブルの長くぐるぐる巻いてあるのを見てこれではコイル成分で低音がどうのと、偉そうに上から目線でしゃべっていたがOさんと私は聞こえぬふりをして
何をほざくか試聴室で測定器を見ながらでなく我々は家庭で音を聞くのだと思った。

そうだあの歯医者さんを忘れるとこだった変な奴の筆頭だった。
そして変わり者HONDAのことも思い出した。
みんな元気にオーディオ続けているかな。    Y.O

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